「処罰歴のある人」のビザ申請について
2017-2-16
相談:ほかの行政書士に相談したら「交通違反歴は黙っていてもバレない!」というので申請書に記載しなかったところ、違反の申告をしなかったという理由で不許可になりました。どういう事なのでしょうか?
回答:「黙っていても大丈夫・バレない」というのが間違いだった・・・としか言いようがありません。事実として入管はちゃんと解っていて、それが原因で不許可になったのですから・・・
→黙ってて大丈夫!と信じたい心情は解りますが、黙っていても入管にバレないとは思えません
素行善良でない人とは?
「処罰歴のある人」をいいます
1 | 日本又は日本以外の国の法令に違反して、懲役、禁固、罰金刑に処せられたことがある者
(※道路交通法違反による罰金は許す扱いです ただし「3」をよく見てください) ただ処罰歴のある者でも次の場合には許される ○罰金刑について、いずれかに該当する状態になった場合は許される |
2 | 少年法により保護処分が継続中の者 |
3 | 日常生活・社会生活において、違反行為・風紀を乱す行為を繰り返し行うなど素行善良とは認められない特段の事情がある者 道路交通法違反などの違法行為を繰り返す者 |
4 | 他人に入管法に定める証明書交付又は許可目的で不正な行為を行った者、不法就労斡旋を行った者 |
「素行が善良」である証明を求めらた場合
日本国以外の国の法令違反による犯罪歴を確認する為、国籍国や入国前居住国の犯罪経歴証明書する場合があります。
当然ですが、日本の法令違反については、日本国検察庁へ前科の照会をされます。
☆この素行が善良であることは在留資格更新についても重視されます☆
とても多い相談内容:友達に「黙っていてもばれないよ、大丈夫」と言われたので、黙って申請したら不許可になった
入国管理局は「法務省管轄」で、日本の法律を司る役所の一部分です。犯罪歴を黙っていてもばれないとはとても思えません
実際、「よその事務所に依頼したところ『黙っていて大丈夫!』と言われたので交通違反歴を黙っていたら、それが原因で不許可になった。どうしょう?」と相談が来ることは多いです
「いったいどんな友達に大丈夫と言われたの?」と聞くと、実際には「友達の、友達が、WEBサイトで大丈夫と書いているのを見たとそうだ!!」というような真偽不明の話でしかなく、実際には「大丈夫だった人はいなかった!」・・・という様な話となるのがいつものパターンです
もし大丈夫だった人がいたとして、その人は、入管ではちゃんと「解っていた」けど許してくれていただけでは?
※日本語では「お目こぼし」といいます(悪いことをしている事には気が付いているけど許してあげる、という意味)
(※素行不良で不許可になるケースでは、ほとんどの場合、不許可になってしまうと手遅れです。前もって言ってくれていれば・・当事務所に相談してくれていれば・・と、、いつも思います。)
※思い当たる節がある場合には、すぐ事務所に相談をください
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